皆様こんにちは!元CAでソムリエのバンビです♪♪
コロナ禍で気軽に海外旅行に行けず…
お家でやさぐれて、ワインを飲んでる時に思いついたのです!!
よーし、こうなったらワインで世界一周するゾーって♡
元CAでソムリエでもある私バンビが厳選した、世界各国のおすすめワインと、そのワインに合う郷土料理を、旅をしながら紹介しちゃうシリーズです(^-^)
第1回目の今日は「インド」♪
それでは!
当機はまもなく出発いたします。
お手荷物は、上の棚もしくは前の座席の下に収納し、シートベルトをしっかりとお締めください。
ビューン!!
インドワイン「スラ・ヴィンヤーズ」とワインに合うインド料理レシピ
ご搭乗のみなさま、お待たせしました。
当機はまもなく、ムンバイ「チャトラパティ・シヴァージー国際空港」に着陸いたします。
インドのムンバイに到着
天井まで続く真っ白な柱が印象的なムンバイの空港に到着。
到着ロビーの外は、待ち受ける人でごった返している。アジアによく見る光景だが、海外から帰国する英雄を家族や友人総出で出迎えているのだろうか。
とにかく人が多い。
5月、外気温は40度。雨季の前のムンバイは、ムワッとした熱気で全身の毛穴から湧き出る汗でまるで天然のサウナにいるようだ。
インドは、日本との時差が3時間30分。日本の方がインドより3時間30分進んでいる。
普通、時差はグリニッジの世界標準時間から「プラス〇〇時間」なんて言ったりする。例えば、日本は「プラス9時間」だから、イギリス(標準時)が午前0時の時に日本は午前9時だ。
それでも計算が苦手な私はいつも時計とにらめっこしているのに、標準時からわざわざ30分差に設定するなんて!さすがは計算が得意と言われるインド人だ。
空港からホテルまでは、ホテルが用意してくれたチャーターバスで移動。
インドにはカースト制度があったので、職業が細部にわたって分業化されている。
バスに乗る人数を確認する人、バスに荷物を積む人、バスの中で冷房の調節をする人、バスの運転手…これ、全部違う人がやっていて、彼らは絶対に他の人の仕事を手伝わない。
レストランでも、席に案内する人、メニューを持ってくる人、メニューを説明する人、トイレに案内する人、トイレのドアを開けてくれる人、それぞれが役割を持っている。
料理を運ぶ人にいたっては、厨房から我々のテーブルに来るまでに、A地点からB地点に運ぶ人、B地点からC地点に運ぶ人…ってバケツリレーみたいなことをやっているので、小さな店の中でスタッフの人口が密度が異常に高い。
カーストの影響もあるけど、もともと人口が多く貧しい人たちも多いので、ワークシェアリングみたいな考え方が広く浸透している。
レストランで1人を雇うと友達を2人連れてきて勝手に分業して1人分のお給料を3人で分ける、みたいなことが行われているらしい。
そうかと思うと、食べに来るお客のインド人は、葉巻くわえて金のネックレスとブレスレットをジャラジャラさせ、これ見よがしなブランドの時計を纏った、いわゆる若いIT成金みたいなのが個室を借りて高級ワイン飲みまくっていたり。
私はうっかり部屋を間違えて入ってしまい、少しの間一緒に飲むハメに。この人たちは話す英語も流暢だし、大体がアメリカかどこかに留学をしていてIT系で一財築いてインドに戻って来た成功者たちだ。
インドの光と陰の縮図が其処此処で繰り広げられている。
機内の裏話を少しすると…
インド便ではお客様にゴミ拾いをしているところを見せてはいけない。
一番最初にインド便に乗務した時に先輩から教わった。
座席の通路でゴミを拾って回っていたら「掃除の人」だと思われてしまい、「掃除の人が用意したお食事は食べない!」っていう面倒臭い事態に発展してしまったことがあったらしい。
じゃあ、インド便は到着まで掃除をしないのか?というと、そう言う訳にはいかない。
ゴミを拾い集めている雰囲気を出ないように、ささーっと拾うか、機内が暗くなってみんなが寝静まった頃に、乗務員たちは隠れて機内の清潔を保っているのだ!
インドで飲むのは「スラ・ヴィンヤーズ」のワイン
さて、インドで飲むのはこのワイン♪
いかにもな顔の太陽がトレードマークの「スラ・ヴィンヤーズ」のジンファンデルだ。
photo - Sula Vineyards
「スラ・ヴィンヤーズ」のワインは、アジアの高級なレストランではもちろんのこと、ロブションやアラン・デュカスの三つ星レストランでも提供されていることで、とても有名。
私がソムリエ資格を取得してからもう何年も経っているけど、未だに日本ソムリエ協会の教本には「インド」は出てこない。
ヨーロッパに比べれば、アジアのワイン文化はまだ始まったばかりだが、日本ワインが近年世界的な評価を上げているのと同様に(か、それ以上に)インドのこのワインも注目されている。
「スラ・ヴィンヤーズ」は、ムンバイから約180キロ北東のナシクという海抜610メートルの高地にある。スペインやカリフォルニアに似た気候で、ぶどう栽培にはうってつけの土壌が広がっている。
オーナーの「ラジーヴ・サマント氏」は、バリバリIT系と言っても過言ではない。インドに戻ってワイン造りを開始するまでは、カリフォルニアのスタンフォード大学を卒業後、シリコン・バレーの「オラクル」で働いていた経歴を持つ。
スラ・ヴィンヤーズでは、「赤、白、ロゼと同様にグリーンも大事」をコンセプトに、ぶどう栽培にも革新的な技術を取り入れ、さらにサスティナビリティや環境に配慮したワイン造りが行われてる。
スラ・ヴィンヤーズの電力の49%は、ソーラーシステムの自家発電で賄われている。- Sula Vineyards
「ジンファンデル」というのは、ワインに使われているブドウの種類で主にカリフォルニアで栽培されている品種。ベリー系の果実味とスパイシーな風味、程よい酸味が特徴だ。
特に「スラ・ヴィンヤーズ」のジンファンデルは、ブラックベリーやプラムなどの果実味とクミンやシナモンなどのスパイスのニュアンスがワインに溶け込んでいて、濃縮されたまろやかな、とっても「らしい」ワインに仕上がっているので、ぜひ試してみて欲しい!
インドワインに合わせるインド料理はこれ!
皆様、印度(インド)と言えば?
もちろんカレー!
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って思うでしょ?
インドで何が一番びっくりしたかって…
インドには「カレー」がないってこと!(^-^;)
あのトロ〜っとしたスープみたいなご飯にかけて食べる日本人が思う、いわゆるカレーって言う料理はなくて、いろんな種類のカレーみたいなものは、それぞれ独立した名前が付いている料理なのだ。
インドで「カレー」っていうのは、どうやら「Kari(カリ)」に由来してるらしく、スパイスの総称のことを言うのだそう。
日本人の私から言わせると、インドで食べるものは全部がカレーなのだ!
サラダも炒め物も煮物もスープもご飯も、もう、デザートに出された、めちゃ甘いケーキでさえ、甘いのにスパイシーなカレーの味がするんだから、カレーはないって言ったって、さすがはカレーの国だ。
ということで、今回スラ・ヴィンヤーズのジンファンデルに合わせるのは結局、
カレー♡
日本でカレーと聞くと、何時間も煮込んだり一晩寝かせたりして結構手間と時間の掛かる料理ってイメージがあるけど、インドのカレー(っぽいもの)はそうでもない。
スパイスで炒めて味を付けたら少し煮込んで終わり。
下記レシピでは20~30分ぐらいで本格派クセ強インド風カレー(っぽいもの)ができるのでぜひ試してみて欲しい!
★インドカレーっぽくなる簡単レシピはこちら↓↓
インド風クセ強チキンカレー簡単レシピ
★基本の材料(2人分)
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鶏モモ 200g(ムネ肉でもOK)3cm角ぐらいに切る
玉ねぎ 中1個 みじん切り
にんにく 2かけぐらい みじん切り(無ければチューブ可)
生姜 2かけ みじん切り(無ければチューブ可)
トマト 中1個 2cm角ぐらいに切る
スパイス(A) 荒く潰して全部で小さじ2くらい
クミンシード
シナモン
カルダモン
オールスパイス
スパイス(B) パウダーを混ぜて全部で大さじ1.5くらい
ターメリック
チリパウダー
コリアンダーパウダー
塩、ブラックペッパー、油(ココナッツオイルだとなお良い)
*スパイス(A)は、荒く潰して使う
*スパイス(B)は、パウダーを混ぜて使う
このスパイスの配合の量によってカレーの味が変わってくる。
まず初めは大体同じ分量くらいからスタート。
なお、スパイスは入れすぎるとクセが強くなるので、要注意!(これらのスパイスの配合がインドのお袋の味って感じらしい)
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★作り方
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①フライパンに油大さじ3をひいて、スパイス(A)を入れて香りが漂ってきたら、たまねぎを焦げ付かないように混ぜながら炒める。(使う油は結構多め)
②玉ねぎが黄金色になったら、にんにく、生姜、トマトを加えてさらに混ぜながら炒める。
③全ての具材が混ざってしんなりしてきたら、鶏肉とスパイス(B)を加えてさらに混ぜながら炒める。(とにかく混ぜるのがポイント!)
④鶏肉と他の具材にスパイスが馴染んだら、水を1カップ加えて、10分くらい煮込む。(ここも混ぜながら!)
⑤最後に塩、ブラックペッパーで味を整えてできあがり〜♡
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便利なカレー用スパイスのセット↓↓
私の中でのインドっぽくするコツは、最初に油でスパイスの香りを広げること。油にスパイスの香り付けをするようなイメージ。これをするだけで、キッチン全体がもうインドっぽくなる。
さらに言うと、スパイスはそんなにたくさん揃えられないよって場合は
「オールスパイス」ってやつだけでもOK!
これ、魔法のスパイスで、シナモン、クローブ、ナツメグの3つの風味を合せ持つ天然のミックススパイスなのだ。
スパイス(A)をこの「オールスパイス」に変えて、あとは、スパイス(B)を市販のカレールーやガラムマサラって言う調合済みのスパイスに変更して作っても、最初の油でスパイスを炒めるだけで、かなりインドになるよ!
↓私のレシピとは違うけど、こんな感じに簡単にできる。
(♪♪設定によっては音が出るかもなのでご注意!)
インド人シェフの作る本格カレーがどうしても食べたい♡って人はこちら↓↓
ワインをメインにお伝えするはずだったのに、記事を書くためにインドカレーを自宅で数種類作ってみたら、ハマってしまい…カレーがメインの記事になってしまったわ〜(^-^;)
ま、どっちも美味しいからいっか!!
ちなみに「スラ・ヴィンヤーズ」では、美味しい白ワインも作っているので、サラダやおさかな系に合わせるなら、リースリングがおすすめ!
リースリングは、ドイツやフランスのアルザス地方で主に栽培されているぶどう品種で、リンゴや蜂蜜などに例えられるスッキリした酸味の中に蜜のような甘さを感じるワイン。
「スラ・ヴィンヤーズ」のリースリングは、レモンやグレープフルーツのような爽やかな酸味と蜂蜜のような濃縮感のある飲みやすいワインに仕上がっている。和食とも相性が良さそう(^-^)。。と一応ワインのことも付け加えておく!
以上、本日は5月のムワ〜んとするムンバイから、
インドの最高峰ワイン「スラ・ヴィンヤーズ」とワインに合うインド料理レシピ
をお送りしました♪♪
次はどこに行こーかなー?