皆さま、こんにちは!
元CAでソムリエのバンビです。
今では「ソムリエ」を名乗っている私ですが、、、
実は、二次試験のテイスティングは、失敗だらけで、今でも後悔していることが多々あります。
そんな私の失敗談や後悔も、この記事では包み隠さず紹介します。
私のような失敗をしないためにも、今まさに、独学でソムリエ&ワインエキスパート試験のテイスティングの勉強している方は、ぜひ参考にしてください。
※なお「ソムリエ&ワインエキスパート試験」→長いので以後「ソムリエ試験」と統一しますが、ワインエキスパート受験の方も内容は同じですので、続けて読んでくださいね!
- 独学でソムリエ二次試験が難しい点
- 独学でのテイスティング対策や勉強法
- 効率的なハーフボトル・小瓶の活用法
- その他のお酒の勉強法
私自身のことを少しお話ししますと、現役CA時代に働きながら独学で日本ソムリエ協会が主催するソムリエ試験を受け、一発合格★
なんとか合格できたので良かったですが、勉強期間は一次試験までは、わずか3週間。二次も一次試験が終わってから勉強を始める、という無謀なスケジュールでした。
これまでは、短期間で受かるための効率を考えた一次試験の対策や二次試験の勉強法をお伝えしてきました。
それなりに多くの方にご参考にしていただき、「バンビさんのこの記事を見て勉強始めました!」「合格できました!」とご連絡をいただくこともあり、私自身も執筆の励みになっています。
※以前に執筆した記事は、どちらかというと試験のためのマインドや(あまり勉強したくない人のための)裏技的な攻略法を紹介していますので、時間がなくて焦っている方はそちらも目を通してみてくださいね(^-^;)
しかーし、短期間で合格しようというのが、そもそもの私の大失敗!
(合格も今考えるとギリギリのラインにいたでしょうね。。)
この記事では、私の失敗から導き出した
ソムリエ二次試験に合格するための
✅ 独学での攻略法
✅ 必須アイテム
✅ 具体的な練習方法
を紹介していますので、確実に合格したい!きちんと体系立ててテイスティングの勉強したい!という方は、このまま↓↓この記事を読み進めていってみてください。
独学でのテイスティング学習が難しい点→攻略法
一次試験は、ほぼ暗記するだけなので問題集をやったりアプリを使ったりして、独学だからと言って難しいことはあまりないかと思います。
なぜなら、一次試験は迷うことなく正解が決まっているからです。
例えば
ワインの第二のアロマの中で、主にマセラシオン・カルボニックによる香りは?
1.胡椒
2.杏仁豆腐
3.バナナ
4.キャンディ
正解は
↓
↓
↓
3のバナナです!
胡椒の香りは主に第一アロマ、第二アロマは、杏仁豆腐→マロラクティック発酵、キャンディ→低温発酵でしたね。
覚えていれば誰でも解けます。
けど、テイスティングは違います!
1つのワインにもさまざまな香りが複雑に含まれていて、実際にテイスティングをしてみると、ポーン!と胡椒の香りや、バナナの香りだけが出てくる訳ではありません。
一説によると1つのワインには200以上もの香りが含まれているそうです。
第一アロマ、第二アロマ、第三アロマ、さらにフルーツやスパイスの香りなどは、それこそ人によって感じ方が違いますし、これまでの経験や好みによるところが大きいですよね。
香りや味わいの感じ方は千差万別で、正解は1つではありません。
しかし、ソムリエ試験では、ソムリエ協会の考える「正解」を答えなければ点数がもらえません。
ここが暗記芸の一次試験と違うところで、独学でのテイスティング学習で一番難しい点です。
でも、大丈夫!
今から攻略法をお伝えします。
ワインのテイスティングというと、どうしても「結論」に目が行きがちです。
品種は?生産地は?収穫年は?
しかし、これらを推測するためにもっとも重要なのが、その前段階の、外観、香り、味わいであることは言うまでもありません。
外観、香り、味わいなどを根拠とし、その結果として、品種や生産地、収穫年が導き出されるわけですから。
ですから、まず、やらなきゃいけないのは、香りや味わいを確実に見分けられるようになることです。
香りや味わいを見分けるためには経験がものを言います。
だからと言って、たくさんワインを買って来て闇雲に練習するのは(経験にはなるけど)ソムリエ試験に合格したい場合は、違います!
ソムリエ試験に合格するためには
① 正しいテイスティング練習用のワイン
② 基準になる模範解答
③ 同じワインを繰り返し練習して頭に叩き込む
ことが必要です。
① 正しいテイスティング練習用のワイン
「正しい」と言っているのは、自分が受験した時には、ここを失敗してしまったかな。。と後悔しているからです。
自分がソムリエ受験をした時は、本を使ってテイスティングの練習をしました。
とにかくたくさんの品種と産地の組み合わせを飲むことが重要だと思って、本に載ってるワインを片っ端から全部飲んでやる!という勢いでやっていました。
今から考えると「ソムリエ試験」を突破するには、その方法は間違いでした。
実際に、簡単に答えられたはずであろう「AUSシャルドネ」を、本番では、迷いに迷って、試験ではまあ出題されないであろうマイナーな品種と産地の組み合わせで解答してしまいました。
(ただ、自分的にはその組み合わせも飲んで勉強もしていたので、とっても悔しかったのだ!)
正しいテイスティング練習用ワイン=ソムリエ試験に頻出の基本のワインです。
「最近はマイナー品種が出題されるから」と言っても、香りや味わいを見分ける訓練するためには、まずは基本の品種(産地)をマスターすることの方が重要です。
あれこれ手を出し過ぎて、本番に迷ってしまうよりも、基本品種さえしっかりやっておけば、マイナー品種が出題されても「あれ?これは練習で飲んだ基本のワインとは何か違う!」と気づくことができ、それを選択肢から外すことができます。
しっかりと「外観、香り、味わい」をコメントできるようになっておけば、最終的に品種を間違えてしまったとしてもコメントで点数が取れます。
さらに、ソムリエ二次試験は相対評価(上位70%-75%が合格)ですから、多くの人が正解しているはずの「AUSシャルドネ」が答えられないのは、かなり致命的。
逆にマイナー品種の場合は、それなりに正解率は下がるでしょう。
つまり、ソムリエ二次試験では、マイナー品種を答えられるよりも、基本品種とコメントを確実に答えられる方が合格率が上がるのです。
② 基準になる模範解答
香りや味わいを見分ける練習と言っても、独学だと基準になる「香り」や「味」が分かりません。先述したように、香りや味わいの感じ方は人それぞれだからです。
自分の感覚を「ソムリエ協会」の正解にすり合わせるためには、基準になる模範解答が必要になります。
基準になる「香り」や「味」を覚えるために、私の場合は、模範解答にある香りや味を今まで経験した「何か」に置き換えるようにしました。
ラズベリーや蜂蜜やアーモンドといったいわゆる食べ物の香りや味は、だいたい分かると思います。
しかしながら、ペトロール香や白い花の香り、火打石などは今まで食べたことがないし、ちょっと想像しにくいですよね。
そのような場合は、子供の頃から慣れ親しんだ「何か」に置き換えることで、より鮮明に記憶に残り、嗅ぎ分けられるようになりました。
「油粘土の匂い」=「ペトロール香」
「おばあちゃんの家の玄関の芳香剤」=「白い花の香り」
「線香花火の終わった時の匂い」=「火打ち石」
など。
※これは、あくまでも「私」が感じている香りですので、皆様はご自身の馴染みの香りに置き換えてやってみてください。
③ 同じワインを繰り返し練習して頭に叩き込む
こちらが私の最大の失敗です!
私も夫もお酒が好きでアルコールに強い。(特に夫は強い!)
テイスティングの練習をしていた時は、これ幸いと毎日たくさん開けて飲み干してしまっていました。
その時は、色々なワインを練習できるから良いと思っていましたが、先述した通り
多くのワインを練習に使う必要はなかったのです。そして、残ったワインは飲み干す必要はなかったのですね。。。
むしろ、模範解答のある正しいワインを何回も繰り返して頭に叩き込んで、それに関しては、同じものが出題されたら全部正解できる!くらいになっておくことが重要だったのです。
二次テイスティング対策&必須アイテム
以上の自分の失敗談から導き出したテイスティング対策はこちら
✅ 正しいテイスティング練習用ワイン
✅ 基準になる模範解答
これらがセットになっているもの
✅ さらに小瓶に小分けにして何回も練習するという方法(後述します!)
今回は、ワインスクールで最大手のアカデミーデュヴァンが運営しているワインショップ「カーヴ・ド・ラ・マドレーヌ」のセット内容と活用方法を詳しく紹介します。
このようなセットは自分の受験の時のも販売されていたのですが、一次試験が終わってからテイスティングの準備を始めた時にはもう売り切れてました。
私と同じ失敗をしないためにも、皆様には早めのご購入をおすすめします★
\ アカデミーデュヴァン公式ショップ /
受験対策用ハーフボトルのセット内容
ご提供:アカデミー・デュ・ヴァンのワインショップさま
✅ 基本ワインのハーフボトル(白7本、赤10本、計17本)
セットに含まれているワインは、すべて過去に何度も出題されたことがある基本の品種です。
✅ セットワインすべての模範解答
ワインスクールならではで、傾向と対策を知り尽くした、人気講師の吉田さおり先生による模範解答がついています。
✅ 用語選択用紙(コメントシート)
本番は短時間でワインのコメントを選んでいくので、本番と同様のコメントシートでの練習は絶対に欠かせません!
✅ 二次試験対策の解説書(虎の巻)
回答をする際の、外観、香り、味わい、評価、提供温度、グラス、すべての用語選択についての細かい解説となっています。
✅ 品種判別のための資料
ハーフボトルのセットの品種を判別する際に基準となる特徴のリストや過去に出題された品種ごとの香りの模範回答などが詳しく解説されています。
※紙のコンテンツはすべてダウンロードする形式となっています。
✅ 解説動画
さらに嬉しいのが動画による解説です。
外観、香り、味わいなどから、その特徴をコメントの解答にどう反映させるのかが、パターン別に分かりやすく解説されています。
これまでの多くの試験データを分析されている大手ワインスクールだけあって、「〇〇のパターンの時はこの選択肢を選ぶ」というように、ワインのタイプとソムリエ協会のコメントの関係を体系立てて学べるようになっています。
セットを購入する前の注意点・準備すること
① ワインを保管するスペースを確保
② グラスやソムリエナイフを準備
③ 練習用の小瓶を準備
① ワインを保管するスペースを確保
二次試験対策用のハーフボトルのセットはいっぺんに届きます。
うちにはワインセラーがあるのですが、、、常時いっぱいなため(笑)まずはワインを入れるスペースを確保しましょう。
※セラーがない(またはいっぱいの)場合は、冷蔵庫の野菜室や温度変化の少ない押し入れ、床下収納などに保管してもOKです。
ダンボールは 横35cm× 奥行き28cm× 高さ30cm くらいです。(素人実測による)
② グラスやソムリエナイフを準備
★グラスは、本番と同じ「ISO国際規格テイスティンググラス」を用意すること!
ご購入はこちらから
(アカデミーデュヴァン公式ショップ)
★ソムリエナイフは、サービス実技で使うので、高級なものよりも使いやすいものがおすすめです。
ご購入はこちらから
(アカデミーデュヴァン公式ショップ)
③練習用にワインを入れ替えるための小瓶
(本番と同じ50mlがおすすめ)
※小瓶の活用方法はこの後の章で解説します!
テイスティングの練習・小瓶練習法
この章では実際にテイスティングをどのように練習していくのかを解説します!
模範解答と用語選択用紙(コメントシート)をプリントアウトしておきましょう。
テイスティングの練習
まずは何のワインか分かった上で(オープンテイスティングで)、白ワイン、赤ワインに分けて、3~4本を開けて練習しましょう。
注ぐ分量は本番と同じ50mlがおすすめです。
テイスティングの順番は基本は薄い色から。
白ワインと赤ワインを同じ日に練習するなら、白→赤の順番で!
テイスティングは毎回、同じような環境でやりましょう。
外観は、照明やお部屋の壁紙の色などに左右されやすいため、なるべく本番と同じになるよう意識した環境を作りましょう。
まずは一本ずつ。
コメントシートと模範解答(まだ見ない)を用意した上で
動画を見ながら、それぞれの「外観→香り→味わい→評価」というように、まずは自分の思ったコメントをコメントシートの方へマーク。
続けてすぐに模範解答を見て答え合わせ。
→気づかなかった香りや、間違えた箇所を別の色でマークしておく。
※間違えた部分は、「すり合わせ」ができてない部分です!
この後も、何回も見返せるようにワインごとにファイリングしておきましょう。
1本ずつが終わったら、今度はワインを比較してみましょう。
比較した時に感じた「①より②の方が柑橘が強い」「余韻は①>②>③の順番」など、気づいたことも一緒にメモしてファイリングしておきます。
小瓶の活用方法
ハーフボトル、一度に3つも4つも開けるので当然余ってしまいます。
そんな時に活用するのが小瓶です。(飲み干す必要はありません!)
1回あたりの量は、試験本番では50mlですので、ハーフボトル(350ml)だと6〜7回も練習できます。
小瓶に詰める際のコツとしては、ワインの酸化を防ぐため、瓶の口めいっぱいまで注いで、すぐに蓋をしめましょう。
番号とワインが対応する表を作っておいて、このようにマスキングテープなどに番号を書いて瓶の底に貼っておきます。
(見えるところに貼ってしまうとバレてしまうので)
あとはセラーや冷蔵庫に保管しておけば、いつでも好きな時にブラインドテイスティングの練習ができます。
その際も、コメントシート→模範解答で答え合わせを必ずやるようにしましょう。
冷蔵庫だと出してすぐは冷えすぎているので、室温で少し置いてからが良いですよ(^-^)
なお、アカデミーデュヴァンのショップでは、最初から小瓶(100ml)に小分けされている二次試験対策のセットもあります。
収納スペースが確保できない、小瓶に分ける時間がない方などは、こちらのセットがおすすめです。(基本品種 白6、赤6、計12品種のセットです)
\ アカデミーデュヴァン公式ショップ /
その他のお酒で確実に得点を取ろう!
二次試験では、ソムリエで2種類、ワインエキスパートで1種類のワイン以外のお酒が出題されます。
ここまでも説明してきたように、ワインのコメントには多数項目があり、「ソムリエ協会の考える正解」に自分の感覚を擦り合わせるために、反復して練習する必要がありました。
しかし、「その他のお酒」は、お酒の名前を選ぶだけ!
選択肢も書かれているため、お酒さえ飲んだことがあれば、正解を選ぶことはそこまで難しくありません。
ワインと比べると配点はかなり低いと思われますので、その他のお酒に時間を割きすぎるのは本末転倒ですが、一度も飲まずにみすみす点数を落としてしまうのは勿体無いです!
あえて時間はかけなくても良いので、ひととおり試飲しておきましょう。
量をたくさん飲む訳ではないので、試験の練習用に小分けにされたセットの購入がおすすめです。
\ アカデミーデュヴァン公式ショップ /
受験対策用その他のお酒のセット内容
ご提供:アカデミー・デュ・ヴァンのワインショップさま
✅ その他のお酒(蒸留酒、リキュール 40種類)
各ボトルは30mlずつ入っています。
(こちらは余り場所をとりませんし、常温保存OKです!)
フタを閉めておけば状態が変化しにくいので、少量ずつでも、いつでも練習できます。
色や香りにかなり特徴のあるものも多いので、一度確認しておけば、あとは外観を見たり、直前に蓋を開けて香りを確認したり、という使い方もできます。
✅ その他のお酒(酒精強化ワイン等 12種)
酒精強化ワインは酸化の心配があるため、7月中旬販売開始です!
(冷蔵庫での保存の上、品質保持期間は到着後3週間程度となります)
✅ お酒の解説
お酒の特徴が詳しく解説されています。
香りは写真が掲載されているので、イメージしやすいです。
✅ 解説動画
こちらの解説動画は必見!!
これだけ詳細にその他のお酒について解説されている動画はほかには見たことがありません!
外観ごとに4~7分の動画に分けられていて、外観や香りの特徴から判別しやすい解説なので、動画を見ながら一通り学習するだけでも良いと思います。
【ソムリエ&ワインエキスパート二次試験テイスティング対策】まとめ
筆者が独学でソムリエ試験のテイスティングを勉強した際の失敗談や後悔を元に、独学での攻略法をお伝えしてまいりました。
ソムリエ試験に合格するためには、以下がとても重要です。
✅ 正しいテイスティング練習用のワイン
✅ 基準になる模範解答
✅ 同じワインを繰り返し練習して頭に叩き込む
この記事では、ワインスクール最大手「アカデミー・デュ・ヴァン」が監修している、二次試験対策用のハーフボトルのセットを中心に、必要なものの準備や活用方法などを紹介しました。
以下、こちらの記事で紹介した商品の一覧です。
小分け用ガラス瓶以外は、アカデミーデュヴァンの公式ショップにリンクしています。
1次試験後には売り切れてしまう可能性もありますので、早いうちにまとめてのご購入がおすすめです★
ソムリエ&ワインエキスパート試験は、一次試験も覚えることが多くて、さらに二次試験(ソムリエに至っては三次試験まで!)と、一筋縄ではいきません。
とくに独学だと一緒に頑張る仲間も居なくて、諦めたくなってしまうこともあるかも知れません。
そんな時は、合格後の自分へのご褒美を思い浮かべてみてください。
高級ディナー、ブランドのかばん、ディズニーランド、海外旅行。
何かご褒美を設定しましょう!
私はビールが好きなので、
を目標に試験勉強を頑張っていました(笑)
皆様の合格をお祈りしております🙏