皆様こんにちは!元CAのバンビです(^-^)
チケットも取った!
ホテルも取った!
ガイドブックも買った!(ちょっと飛んでるけど、詳しくは昨日の記事を見てね!)
お友達にも
「来週、パリに行くの〜^^」
言いまくった!!
さあ、いよいよ、あと3日です!
るんるん♡ウキウキで
パリ情報を調べている私の目に飛び込んできたのは...
《パリ在住の日本人の方のブログ》
2017年、現在のパリのテロ情勢 | イイナパリ
2015年11月13日にサン・ドニのサッカー場周辺で起こったテロの際に息子さんがサッカー観戦に行っていた方の記事です。
この時、息子さんはサッカー場から帰る途中↓↓
自転車に乗っている間、どこからか聞こえてくる、銃声の音。シャローヌ通りに入った途端、警察官に止められ、ホールド・アップ。警官から、銃を突きつけられたそう。そりゃあそうですねよ。ポリスから見れば、彼だって、容疑者かもしれないのだから。
息子は、本当に、その時は、背筋が凍りついたと言っており、テロが起きていることもまだ、知らなかった。「いったい何があったのか?」その時、警官は、教えてはくれなかったそう。
(中略)
彼の携帯電話には、さっきまで、一緒にサッカー観戦していた友達やクラスメイトから、「今、自分たちのすぐ近くで、何やら 恐ろしい銃撃テロが起こっていること。」「早く逃げろ!うちに来い!」との連絡が、入っていたそう。
この後、無事にお友達の家に行き息子さんは安全が確保され、ブログ主であるお母様も一安心されました。しかし、こうもおっしゃっています。
ただ、単純に、自分の息子が犠牲者にならなかたことを喜ぶことができない。このパリ同時多発テロ事件、コンサート会場での銃撃発砲テロにより死者130名、負傷者300名以上を生んだ。2017年現在でも、入院してる負傷者や、銃撃で顔半分が飛ばされて生き残っている人たちもいるからだ。
(中略)
息子の知り合いも、最年少の犠牲者(当時17歳)の隣の高校の女の子で、お父さんとバタクラン劇場のコンサートに来ていて、彼女は、銃に撃たれ、即死。お父さんは、生き残っている。
忘れていた「テロ」という恐怖....
海外で起こることは自分とは関係のない出来事。
「テロ」とか「IS(イスラム国)」とか遠い遠いどこかの国で起きていること。それまでパリで何回もテロが起こっていることは頭の中では分かっているんだけど、
「テロ」は、どこか遠い世界の出来事。
私はパリで観光しながらお買い物、るんるん♡
完全な想像力の欠如です。
一年前まで。
まだ客室乗務員として働いていた頃は、客室乗務員はそれが仕事だから、海外に行くにあたっては、今、自分が行こうとしている国で何が起こっていて、どんな危険があるのか?宗教や思想上、やってはいけないことは何か?
自分でも勉強するし、会社からも言われるし、現地ではいつ、どんな時だって慎重に行動しなければならない。理由は、そこは日本じゃなくて海外だから。 日本の常識は通用しないから。
例えば...
数年前だけど、タイで大規模なデモがあった選挙期間中は、ホテルから外に出ないこと。「赤」や「黄色」のシャツを身に付けないこと。
ドイツで数人でレストランに行き、日本でいつもやるように「ビールのひとー?」「はーい!」と言って、みんなで一斉に右手を挙げないこと。
シンガポールの空港で知らないひとが(それが日本人だとしても)「ちょっとトイレに行くので僕の荷物見ててくれる?」ってお願いされても断ること。
麻薬だったら自分が死刑になる。
パリだって。
テロ後は、フランス政府から緊急事態宣言が出され、私たちも外務省から観光地や繁華街、コンサート会場やデパートなど人が集まるところには行かないよう注意喚起がされていたのに。
海外に居ると言うことは多かれ少なかれ「いつも危険と隣り合わせ」ということ。きちんと理解もしているし、それが長年の経験から身に付いていると思っていたのに。
仕事を辞めてからの一年間。
世界一平和な日本で、ぐうたらと毎日ワイドショーとか見てたから、朝から晩まで国会議員の不倫やらお相撲の暴力問題やら、どーーーでもいいことで毎日毎日ちょー平和。
何時飛んできてもおかしくない北朝鮮のミサイルに至っても、Jアラートが鳴れば騒ぐけど、喉元過ぎれば、近いけど、どこか遠い国の感覚。
余りにも平和ボケしちゃってて「危険」が全く実感できていなかったから
いきなりのパリるんるん♡からドン底に落とされて。
もう出発3日前だと言うのに...
ダーリンが帰って来るなり、開口一番に
「やっぱりパリ行くの辞めない?」と私。
はぁ?
そうよね、そうよね... いきなり頭おかしいと思われるよね(><;)
ダーリンに事情を話し、こんな危険だよって他のフランスの危険なことが書いてあるホームページなども見てもらって2人で話し合いました。
〜外務省のページより〜
(※)2015年以降にフランス国内で発生したテロ事件等
・2015年1月,イスラム過激派に影響を受けた男らにより,パリ市内に所在する新聞社が襲撃されて多数が死傷したほか,ユダヤ系スーパーに武装した男が立てこもり,買物客が死傷。
・2015年11月,パリ市内の小劇場,レストラン,カフェ等及び北部近郊の国立競技場において,連続テロ事件により多数が死傷。
・2016年7月,ニースにおいてフランス革命日を祝う花火を見物する客の列にトラックが突入し,多数が死傷したほか,フランス北部ルーアン市近郊の教会が襲撃され,神父等が死傷。
・2017年2月,パリ市内のルーヴル美術館で,刃物を所持した男が兵士を襲撃。
・2017年3月,オルリー空港で,男が兵士を襲撃し武器を奪取した。
・2017年4月,パリ市内のシャンゼリゼ通りで,男が警察官らに対し銃撃。
・2017年6月,パリ市内のノートルダム寺院で,男がハンマーを用いて警察官を襲撃。
・2017年6月,パリ市内のシャンゼリゼ通りで,国家憲兵隊の車両に車が突入。
・2017年10月,マルセイユの鉄道駅構内で,刃物を所持した男が通行人を襲撃し2名を殺害。
http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_pdf/20180105_france.pdf
2人で至った結論。
やっぱりパリには行く!!
現地で普通に生活している人だっているんだから!
「テロが怖いから旅行を取り止める」と言うのもテロに屈しているようで嫌だ!
日本に居たって、北朝鮮からミサイルが飛んでくるかも知れないし、交通事故に遭うかも知れないし、どこにいても安全という訳ではない。リスクをきちんと把握して楽しめるところは楽しむ!
危険なところへは行かない!
気をつけるところは気をつける!
そして、ちょっと大袈裟かも知れないけど、テロや犯罪に遭うリスクを少しでも減らすべく、本気で旅程を見直し対策を立てたのです!
結局、私たちがパリに行っていた期間は幸いにもニュースになるようなテロや事件は起きなかったので、旅程を見直す必要はなかったのかも知れません。
また、テロがどこで起きるかなんて全く予測できないので、旅程を見直して、最終的に行くと決めた「比較的安全」と言われている場所でだって、テロや強盗は起こる可能性は十分にあります。
それでも2人で色々調べることによって、テロや犯罪に巻き込まれるリスクを把握できたことは、とても勉強になったし、旅行中も共通の認識で「気をつける」ことで、逆に旅行が楽しいものとなったと思います。
今回の旅行で見直したところ、テロや犯罪に遭わないために私たちがした対策など
これをしたから「安全」と言うことでは全くないです!旅行は自己責任です。少しでも参考になればと思って記事として書いています。
★★旅程として見直したところ★★
・滞在地ホテルを変更
シャンゼリゼにする予定だったのをサン・ジェルマン・デ・プレに変更 (シャンゼリゼで直近で2回も事件が起きている。世界中から観光客が多い)
・サントシャペルのコンサートには行かない
素敵な教会でのコンサートを楽しみにしていたのだけど、閉鎖された空間で多くの人が集まるので、これは取りやめ。
・ルーブル美術館やノートルダム大聖堂など
観光地には行きたいので、人の多い時間帯を避け、十分に気をつけて周る。美術館は見たいものには時間をかけて見るけど、不必要に長居しない。
・旅程にこだわらない
少しでも危険と思ったら、そこへは行かない。弾丸旅行なので、旅程を決めてその通りに過ごすことが不可欠ですが、そこは柔軟にして少しでも危険を察知したら、潔く諦めて、自分たちの考え得る「一番安全な」行動を取る。
★★テロや犯罪に遭わないために気をつけたこと★★
(海外慣れしてないダーリンと一緒に考えたこと)
・なんでフランスで多くのテロが起こっているのかを把握する。
フランスが国際テロの標的になる3つの理由 東洋経済オンライン |
背景を知ることでテロが避けられるということでは無いかも知れませんが、根底にあるものを知ることで旅行自体もまた違った目線で見られるし、自分が行く国の現状くらいは知っておくべきだと思います。
・常に「日本とは違う」「海外である」という意識で動くこと。
日本ほど安全じゃない!テロに遭わなくてもスリや強盗に遭うかも知れない。突然、襲われることもあるかもしれない。と言う意識を常に頭に入れておく。
・電車に乗るときは、ドアから遠いところに乗る。
強盗が来て引きずり下ろされた事例あり。→外務省のページ
降り際に財布をすられたり、荷物をひったくられたりする場合もある。
・カバンは肌身離さずお腹に抱えるように持つ。
それでも、もし強盗に取られそうになったら、自分の身を守るためにカバンは手放す。
・スマホは極力、人前で操作しない。
カメラ用の(最悪取られても良い、古い)iphoneを持って行く。写真はそっちで撮る。自分のスマホは、ストラップで首から掛け、外側からは見えないようにして、主に緊急の2人の連絡用に使う。
・目立つ服装をしない。
少しでもリスクを減らすために、赤や白などのパッと目に入ってくる色の服を着ない。現地で着る洋服は黒か茶色系。
・銃声が聞こえたら伏せる。その後、絶対に顔をあげない。
動きがあるものは撃たれる。実はこれは客室乗務員の最初の訓練で習うのですが、ハイジャックなどに遭遇し、警察が突入した際には、普通みんな伏せます。その時点では誰が犯人かは分かっていないので応戦して来た人を警察は撃つので、ずっと伏せてないと犯人は元より、守ってくれるハズの警察にも撃たれる可能性があるのです。
・たびレジに登録する
外務省がやっている海外渡航者向けの情報提供システム。事前に登録しておくと緊急時にメールで連絡が来たり、安否の確認などが行える。
たびレジ - 外務省海外旅行登録
何回も何回も言いますが、これはこうすればテロに遭わない、回避できるとかそう言うことを言っている訳ではないです。テロは起これば巻き込まれる場合もあるし、最悪の事態だって想定されるんです。
それをきちんと理解して旅に出ないといけない。そのリスクを負ってまで行っている旅だと言うことを忘れてはいけない。だからこその楽しめる旅だし、楽しめたことに感謝できるし、それが貴重なものになるのではないでしょうか?
そんなことを全く考えないで、世界中の人々が安心して日々を暮らし、またどこに行っても、テロや犯罪によるリスクなく旅を楽しめるような世の中になればいいなって本当は思いますけど...
今回の「3泊5日弾丸パリ旅行記」とっても楽しくて貴重な体験だったし、元々国際線の客室乗務員をしていた自分だからこそ、「海外旅行ってそんなにハードル高くないよ、弾丸だってこんなに楽しめるよ」って皆様に伝えたくて、このブログを始めたのですが、リスクも伴うこともきちんと伝えなければいけないと思った次第です。
長い文章を読んでくださって、ありがとうございました。
皆様の旅が、安全で楽しいものとなりますよう、祈っております♡
❤︎パリ3泊5日の旅行記❤︎
元CAの目線からパリの観光地、お買い物、美味しいお店なども紹介しています。
お得な情報なども載せてますので、ガイドブック兼、読み物として&ぜひパリの旅にお役立て頂ければ幸いです(^-^)