皆様、こんにちは!元CAのバンビです。
お待たせしました!!
〜3泊5日パリ弾丸旅行記より〜
最終日、日本へ帰る飛行機に乗り遅れたところからの続きです♪♪
簡単に前回のあらすじ
↓↓
空港に3時間前に着いたのにチェックインの段階から
他のカウンターに行って!
と、エアフラのカウンターたらい回し攻撃を受け、システムダウンも相まって、結果、目の前で搭乗口のドアを閉められ飛行機に乗り遅れてしまった私たち...(涙)
搭乗口のスタッフに、他のカウンターに行って代わりのフライトがあるか探すように言われる。
しかし、その後に並んだカウンターでも、
2時で自分の勤務時間が終わるので、もう対応出来ないから「他のカウンターに行って!」
と言われ途方にくれる。
↑↑前回のあらすじ:ここまで
からの〜続きです。
ここでもカウンターのスタッフに文句を言って居座る人が何人か居たけど、そんなことをしても対応してくれるとは思えず、時間の無駄!
とにかく次に見えるカウンターへ急ぐ。
すると、どういう訳か移動した先のカウンターは既に業務終了して片付け始めている。
そんな中、エアフラのスタッフから衝撃的事実が!
「この建物2時で終了だから、元のターミナルに戻って」
えーーーっ?!
実は私たちが居たのは、エアフラやJALが就航している2E本館の「ゲートK」ではなく、そこから更に小さな電車に乗って行く「ゲートM」という別の建物。
(JALのホームページから2Eの地図)
↓↓ 「ゲートM」
パリ シャルル・ド・ゴール国際空港/出入国手続き(空港情報) - JAL国際線
「ゲートM」から出発する飛行機は午後2時が最終らしく、この建物自体が2時を過ぎると閉まってしまう。スタッフたちは皆んな帰り支度を始めている。
どっちみちここから出発する飛行機はないので、変に居座って取り残されたら明日まで出られなくなる?!
一瞬、トムハンクスの「ターミナル」という映画が頭をよぎる...
ニューヨークの空港に到着するも、飛行機に乗っている間に祖国でクーデターが起こり政府が消滅。持っていたパスポートが無効になり入国も出国も出来なくなってしまい空港のターミナルで数年間を過ごす男の話。
「あの映画みたいになったらどうしよー」
ダーリンとジョーク混じりに話しながら、
とにかく、そんなことにならないように、代わりのチケットを手に入れて一刻も早くパリから脱出して今日中に日本に帰りたい!
言われた通り、本館まで続くシャトルに乗って、1階にある「AF乗り継ぎカウンター」へ走る!!
今日にしては珍しく、このカウンターには人が並んでいなかった。
やっと対応してもらえる!
「ほっ」
ところが「ほっ」としたのも束の間、
エアフラの乗り継ぎカウンターの女性スタッフは、私たちのボーディングパスを見るなり、理由も聞かず「NON! 出発時刻が過ぎてるから新しいチケットを買うしかないわね」と冷たく一言。
空港には、出発の3時間前に着いていたのに何度もたらい回しにされたこと、セキュリティエリアでエアフラのスタッフに申し出たのに大丈夫って言われたこと、搭乗口で目の前でドアが閉まったのは搭乗締め切りの1分前だったことなど、とにかく一生懸命説明したけど、
「NON!クレームならカスタマーセンターに電話して」
と何も聞いてくれない。
さっきまでは、何はともあれ代わりのチケットは用意してくれると思ってたけど、雲行きが怪しくなってきた...
このままだと、チケットは自分のお金で購入することになる?
今日のチケットが買えなかったら、パリでもう一泊?
ダーリンは予定があるから、ダーリンのチケットだけでも正規料金で購入?
どうしよう?
頭の中で考えがグルグル巡る。
カウンターの前でフリーズする私を見て、邪魔だと言わんばかりに、
「ここではどうすることも出来ない。新しい航空券を購入するなら、一旦入国してエアフラのチケットのカウンターに行って!」
出た!
エアフラお得意の「カウンターたらい回し」
他になす術もなく、仕方なく入国審査の列に並ぶ。
例のごとく、長蛇の列。
列に並んでいる間、嫌な予感が頭をよぎる。
一旦、出国したのに、再度入国?
怪しまれたらどうしよう?
確かアメリカでは帰りのチケットを持っていないと入国が出来ない。
フランスはどうだったっけ?
もし入国できなかったら...
まさかの!?
さっきまで冗談で言ってたことが、急に現実味を帯びてきてダーリンも私も無口になる。
自分たちの入国審査の番が近づいてくる。
どうか入国できますように!!
祈る気持ちでガラス越しの入国審査係官にパスポートを渡す。
係官はしばらくパスポートのページをパラパラめくっている。
ド
キ
ド
キ、
ド
キ
ド
キ。
Bienvenue à paris. (ようこそパリへ)
「ガチャン」(←入国スタンプを押す音)
ニコッと笑ってパスポートを返された(^-^)
良かった♡入国できた!
第一関門突破!
ダーリンと手を取り合って喜んだ!!!
日本に帰る目的のはずが、エアフラの余りにも冷たい対応のせいで、もうとりあえず入国出来ればいい。にすり替わっていた。
朝、空港に到着してから、既に4時間半。
行列に並んで、たらい回しにされ、飛行機にも乗れず、再び...
ふりだしに戻る(笑)
実際は「ふりだし」ではなく、マイナス10、更に10回休みぐらいのダメージかな。
空港ターミナル内はシステムダウンのせいもあって、朝よりも更に騒然としていて人で溢れかえっている。
エアフラのチケットカウンターも御多分に洩れず、人の行列。
並ぶしかない。
朝からずーーーーーーっと並んでいて足はもう既に棒のよう&精神的にもノックダウンされて魂が抜けたみたいになっていた。
エアフラのアライアンス「スカイチーム」のステータスを持っている人(簡単に言うと特別メンバーみたいなもの)と持っていない人(一般の人)と2列あって、もちろん我々は一般の列...長い。
CA時代は社割で航空券が安く買えたので、マイレージとか面倒臭くて全く興味なかったけど、こういう時に効力を発揮するのか!と思い知らさせる。
頭はもう何も考えられないぐらい疲れているんだけど、そういう訳にもいかず、並んでいる間にも色々とシミュレーションしてみる。
チケットを買い直す場合は、エアフラ以外の手段も考えなくてはならない。
列に並びつつもスカイスキャナー(←チケット検索サイト)で検索を始める。
今日パリを出発する便は?
検索するもスカイスキャナー によると...
エコノミークラスに空席はない!
ビジネスクラスでは空席はあるものの一番安い経由便でも
1人70万円越え!!
高すぎる〜ムリーーーーっ!
(ちなみにスカイスキャナーの使い方はこちらの記事をご覧ください♡)
こうなったら、何としてでもエアフラに代わりのチケットを用意してもらわないと!!
飛行機に乗り遅れたのは自分たちのせいではないので、きちんと順序立てて説明すればきっと分かってくれるハズ。
自分に言い聞かせる。
落ち着いて。怒らないで。だけど、あくまでも向こうに非があることを認めてもらわないと。
もともと焦っている状況下で、母国語ではない英語での交渉は、TOEIC955点の私でも苦手である。(←さりげなく自慢。だけど、日本語だとしてもかなり苦手...)
更に1時間くらい並んでやっと自分たちの番。
フランス人のベテランっぽい女性のところに案内される。
「どうなさいましたか?」
いきなり、美しい日本語で面食らう。
そう、この方、フランス人だけど日本語が喋れる方だったんです!
朝から「たらい回し」にされて、飛行機に乗り遅れてからは、合理主義のフランス人ぽい感じの「NON!」ってイメージでここまで来たから(←私の勝手なイメージです。気分を悪くされた方が居たら、すみません)
まず、日本語が通じる!!って言うことだけで、すっごい安心感で目頭が熱くなる。
そしたら、その女性(以下Aさん)私たちの様子から何か感じてくれたのか、まだ何も言っていないのに、
「出来ることはしますから。お水持ってきましょうか?」って。
おーーーこれぞニッポンのおもてなし!!
お水を一杯ずつ頂いて、ダーリンと関が切れたように「日本語で」話し始めた。
ダーリンは、きっと私より言葉が通じないストレスを抱えてただろう。
得意の日本語で(笑)順序立てて、朝からの一部始終を説明する。
Aさんは、特に口を挟むこともなく、こちらの言い分を「ええ。そうですか。それは大変でしたね」ときちんと聞いてくれた。
一通り聞いてから「ちょっと待ってくださいね」と言って、カウンターの端末をカチャカチャいじり出した。
「システムダウンがちょうど今直ったみたいです!」
〜カチャカチャ〜
「そうですね。バンビさん、出発の3時間以上前に自動チェックイン機を操作してますね」
一番最初のチェックイン機の操作が記録されているらしい。(良かった...)
〜カチャカチャ〜
「大変申し訳ありませんでした。代わりの航空券はこちらでご用意します!どうしましょう?元のチケットは北京経由ですけど、最終的には東京に行きますよね?成田ですか?羽田ですか?」
!!
ほ、ホントですか?!
どこでもイイです!
羽田でも成田でも北京経由でも大阪でも、どこでもっ!
日本に帰れれば、どこでもイイです!
朝からの「たらい回し攻撃」のせいで、こんなにすんなり航空券を用意してもらえることにむしろ拍子抜けで、後から考えたら私たちは悪くないんだし、もっと強気に出てても良いかったかなとも思えるけど(笑)この時は本当に日本に帰れるならどこでも良いって感じだった。
「夜に羽田便があります。お席ご用意できますけど、どうしますか?」
「羽田で!お願いします!」
むしろ、羽田が一番都合が良い!!
Aさんが天使に見えた!!
Aさんは「出発は夜23:30です。まだかなり時間があるので一旦パリまで戻って観光かお食事でも...」と気を遣ってくれたけど、今度はゼッタイに飛行機に乗り遅れたくないので「いえいえ、このまま空港にいます!」と笑いながら答えた。
「荷物は同じ番号のまま、羽田の便に載せます」
そうだ!荷物のことも聞こうと思っていたのに「たらい回し」にされているうちに忘れかけてた!!
飛行機は、セキュリティ上の理由により、乗客と荷物は常にセットでなければいけない。荷物を預けたけど、今回みたいな何らかの事情で乗客が飛行機に乗らない場合は、その人の荷物は飛行機から降ろさなければならないと決まっている。
1分前にドアを閉めて、そのままゲートから離れて行った飛行機。当時はエアフラ全体のシステムダウン。貨物室に積んだ荷物を瞬時に見分けて、乗り遅れた数人の荷物だけを取り降ろすのは不可能だと思える。
Aさんに再度確認するもコンピュータ上では取り降ろされて、今エアフラの荷物の倉庫にあるらしい。怪しいと思ったけど、どっちみちAさんのせいではないし、これ以上確認のしようもない。
万が一荷物が出てこなくても、もう、日本に帰れればそれでイイや。
ここまで来ると、もう荷物のことはどうでも良くなっていた(笑)
とにかく日本に帰れる!
ってことだけで大満足。
もし、Aさんが居なかったらターミナルで途方に暮れていたかもしれない...
たまたま日本語を話せるAさんがカウンターに居てくれたことに感謝♡
Aさんがベテランである程度の権限を持って対応してくれたことに感謝♡
フランス人だけど日本のおもてなしの心を持った天使のAさんに感謝♡
Aさんにお礼を言ってチケットカウンターを後にしたのでした。
私の説明が下手くそで長らく掛かってしまったけど(実際はもっと長い...)日本行き、それも当初の「北京経由成田行き」なんかよりも良いチケット♡→羽田までの直行便の2人分のチケットを手に入れ、なんとか難を逃れた私たちでした。
23:30の出発まで、まだあと8時間もある。
だけど、もうゼッタイに乗り遅れたくないので、もの凄く早いけど、何があっても大丈夫なようにゲートの前で待つことにしました(笑)
再び出国審査&セキュリティの長い列に並びます。今日もう何度目?!
しばらく並んでいると黒い制服を着て背中に大きく「POLICE」と書かれた人たちが何十人もたくさんやって来て大きな声で「下がって!下がって!」って言っている。
何が起こっているのか良くわからない。
並んでいた人が大勢でドンドンこっちに向かってくる。
ん?向かってくるって言うよりパニックになって逃げてくる!
黄色の「立ち入り禁止」って書かれたテープが目の前に貼られて「不審物が発見されたから閉鎖します。下がって!早く!!」
Stay away!!!!
Hurry UP!!!!!
離れて!早く!
って!!!!!!
ナニ?テロ?
とりあえず怖いので私たちも逃げます。
無事にチケットは手に入れたのに...
どうなる?!私たち。
このブログを読んでくださっている方、別に引き延ばすつもりは無いんですけど、まだ日本に帰るまでに2〜3話あるんです。すみません(笑)
と言うわけで今日は、
この旅行最大のピンチ!元CAなんと飛行機に乗り遅れる!!(後編)
をお送りしました。
続きはこちら↓↓
元CAバンビのパリ弾丸旅行記★飛行機に乗り遅れてからのその後→本日2度目のPAUL(ポール) - 元CAバンビのずぼら日記
長い文章を読んでくださって、ありがとうございました(^-^)
このブログは「3泊5日のパリ弾丸旅行記」の形で、パリの観光地やグルメ、お得な情報を紹介しています♪♪
ガイドブック兼、読み物として&ぜひ皆様の旅にお役立て頂ければ幸いです❤︎(^-^)
★3泊5日パリ弾丸旅行記もくじ(まだ途中...)