こんにちは!元CAのバンビです(^-^)
今日はお待ちかね!
「ルーブル美術館を1時間で楽しむ最短ルート」をお送りします。
まず初めに...
皆様ご存知の通り、ルーブル美術館は世界最大級の美術館の王様のような場所です!
ルーブルを知るために1ヶ月以上、毎日通い続ける人も居るくらいです。
そんなルーブル美術館を1時間で周ろうなんて言う考え方自体が、ルーブルに対する冒涜で、邪道で、大変愚かである、ということは百も承知の上のあえてのテーマであることをお許しください。
弾丸旅行者にとってはパリに来てルーブルは避けて通れない道!
多くの傑作を所有するルーブル美術館の中でも、教科書レベルの主要作品だけを厳選しました。
「ルーブル行った!やっぱナマで観るモナリザは違うわね!」って言いたいだけです♡
「モナリザNOW」とか言いたいだけです♡
パリ=(イコール)エッフェル塔、シャンゼリゼ、凱旋門、セーヌ川、ルーブルですよね!!!!!
という方のための
ルーブル美術館を最短1時間で楽しむ方法を伝授します!
Let’s Louvre in 1Hour!!!!
世界中から多くの人が日々訪れるルーブル美術館。
観光客が少なく、なるべく空いている時間帯に行くとだいぶ効率が良いです!
おすすめの曜日と時間帯
最短ルートは、どの時間でも楽しめますが、できれば人が少ない時間帯に行った方がもっと楽しめます。
水曜日と金曜日の夜間の閉館間際がおすすめです!
(夜間18:00-21:00にOPENしているのは、水・金のみ)
このために水・金のどちらかを旅程に含めた方が良いくらい。混雑なく、あのルーブル美術館をゆっくり最短で巡ることができます。
※ちなみに...水・金の夜間に時間を取れない旅程の場合は「優先入場&ガイド付きオプショナルツアー」を利用するのもおすすめです。
優先入場込みでガイド付きのツアーはコスパ最高です。
さらに、お値段は少し高いですが、日本語ガイド付きのプライベートツアーなんていうのもあります!
詳細は下記からどうぞ↓↓
ルーブル美術館おすすめ最短ルート(地図+解説付き)
今回は、水、金曜日の夜間に入場し、かつ1時間で周る最短ルートなので閉館の約1時間半前の7:30PM頃に入館で余裕です!
(閉館は21:00ですが、30分ぐらい前から閉め始める)
この時間になるとツアー客も観光客もほとんど居ないので、普段なら多くの人で長蛇の列の正面ピラミッドからもすんなり並ぶことなく入れます。
★正面ピラミッドから入館する↓
※夜間ではなく通常時間帯に行く場合はチケットを予め購入したり、こちらのピラミッドではなく、地下鉄から直結のカルーセルの入口からの方が並ぶ時間を短縮できますよ。(チケットの購入方法はこの記事の後半で説明しています)
ルーブル美術館は、大まかに「リシュリュー翼」「シュリー翼」「ドゥノン翼」の3つの建物がコの字につながっています。
ルーブル美術館を最短ルートでまわる際の注意点
・建物が大きくて迷子になりやすい。コの字のどこにいるか常に意識。
・階数が日本表記と違うので要注意。
・ガイドブックなどの日本語の階数表記を気にしない(もしくは見ない!)
・中でトイレが探しにくいし迷子になると時間ロスなので先に済ませる。
★コの字に向かって左側
「リシュリュー翼」のエスカレータ入り口から入る。
エスカレータ左手に「マルリーの中庭」、右手に「ピュジェの中庭」
天井まで吹き抜けの大きな空間に、彫刻がたくさん飾られています。
マルリーの中庭--マルリー城の庭園のために制作された大型彫刻の数々。大半はルイ14世が治世の末期に注文したもの。
By © Jorge Royan / http://www.royan.com.ar, CC BY-SA 3.0, Link
ピュジェの中庭--ベルサイユやチュイルリー宮殿の庭園に飾られていた彫刻。
ピエールピュジェの彫刻↓↓
By Miehs at Romanian Wikipedia - Transferred from ro.wikipedia to Commons., Public Domain, Link
★そのまま「ピュジェの中庭」から
❶の方向に上がっていく。
以下❶〜❺まで番号順で進みます。
ここからは、ルーブル美術館で見るべき主要作品とその概要を紹介します!
メソポタミア文明の部屋
❶「ハンムラビ法典」
紀元前1792年〜1750年にバビロニアを統治したハンムラビ王が発布した、現存する世界に2番目に古い法典。
(ちなみに世界最古の法典は、紀元前2100年頃のウル・ナンム法典と言われている)
ハンムラビ法典は、「目には目を、歯には歯を」で知られるが、これは「やられたらやり返せ」的なことではなく、過剰な報復を禁じ、同等の懲罰にとどめ、報復合戦の拡大を防ぐことを目的としたとされている。奴隷の権利や女性の権利についても書かれている点も興味深い。


古代オリエント美術
サルゴン2世の宮殿の飛牛
This photo of Louvre Museum is courtesy of TripAdvisor
紀元前700年頃、サルゴン2世の宮殿に作った彫刻。宮殿の門を守る守護神。
羽がついた牛の頭が人間という斬新(?)なスタイル。
実物を見るとスケールの巨大さから、サルゴン2世の威厳に圧倒されます。
古代イラン美術
❷「アパダナの大斗」
アパダナとは、古代ペルシャ帝国「アケメネス朝(紀元前550~330年頃)」の都市遺跡ペルセポリスにある宮殿跡。アケメネス朝は、ダレイオス一世の時代にオリエントを統一して全盛期を迎えたが、アレクサンドロス大王の東征によって滅亡した。
大斗(ダイト)とは柱の上にある肘木を支える部分のことを言う。
ファラオ時代のエジプト美術
❸「エジプトの棺や出土品など」
This photo of Louvre Museum is courtesy of TripAdvisor
❹「ラムセス2世」
This photo of Louvre Museum is courtesy of TripAdvisor
ラムセス2世は、紀元前1300年頃のエジプトの王様(ファラオ)です。身長が180cm以上あり90歳まで生きたなどの逸話が残っています。20世紀後半になると、ラムセス2世のミイラは、フランスで劣化防止の処理をするためにエジブトから飛行機で運ばれました。その際、エジプトは「ラムセス2世」に対しパスポートを発行し、その職業欄には「ファラオ」と書いてあったとか。
ルーブル宮の城壁跡
元々「ルーブル城」は、フィリップ2世が12世紀に、外敵からの侵入を防御するため要塞として作らせたお城です。フィリップ2世は、狭かったフランスの領土を一気に拡大し「尊厳王=オーギュスト」と呼ばれました。戦いを繰り返し領土を広げていった12世紀当時のルーブルの様子が垣間見れます。
古代ギリシャ美術
❺「ミロのヴィーナス」
手乗り♡
天井画も時々楽しむ。
★↑↑ここの突き当たりの階段を上がる。
(グランドフロア→1階へ)
階段の中央踊り場に見えてくるのが
❻「サモトラケのニケ」
勝利の女神と言われている。
スポーツブランド「NIKE」の商標の元になっているそうです。
19世紀フランス絵画
❼「ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」
Par Jacques-Louis David — Version éditée de: File:Jacques-Louis David, The Coronation of Napoleon.jpg Who is Who, Domaine public, Lien
ジャック=ルイ・ダヴィッドによる。
1804年12月2日のノートルダム大聖堂でのナポレオンの戴冠式の様子。
思っているよりも、ずっとずっと大きな絵です。
一人一人の表情もさることながら、ジョセフィーヌの身に纏っている赤いマント?(って言う呼び方なのか分からないんだけど)の布感が美しくて目の前に立ち尽くして暫く眺めてしまいました。
この時のジョセフィーヌは40歳くらいだったんだけど、ナポレオンの希望で若く描かれているらしいです。
❽「モナリザ」
説明は要らないでしょう。レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザです!
人が集まっているので遠くからでも、ここにモナリザがあるとわかります。モナリザのパワーを実感する瞬間です。
この時間になると皆んな写真を撮ってサッサと帰ろうとするので、一番前でゆっくり見れたりします。譲り合いは大切ですね。
「モナリザ」から後ろを向くと
❾「カナの婚礼」
Par Inconnu — Ce fichier est la source d’une image extraite : File:Paolo Veronese 008 - selfportrait.jpg. , Domaine public, Lien
「カナの婚礼」は、ヴェロネーゼによる巨大なルネサンス絵画で、イエスが起こした最初の奇跡、水をワインに変えた結婚式の場面を描いています。
縦約7m×横約10mというルーヴル最大級のサイズを誇り、背景には当時のヴェネツィア貴族風の宴が広がります。
もともとは、ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ修道院にあったのですが、ナポレオンが戦利品としてフランスに持ち帰ったそうです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチ好きの人は、来た道とは反対側の順路(上記地図の★)の方へ行くと、「岩窟の聖母」や「洗礼者ヨハネ↓↓」など教科書レベルで有名な絵もたくさんあります。(ラファエロもあります)
By Leonardo da Vinci -Public Domain, Link
❿「民衆を導く自由の女神」
By Eugène Delacroix - Erich Lessing Culture and Fine Arts Archives via artsy.net, Public Domain, Link
ロマン主義の象徴、ウジェーヌ・ドラクロワ作。
1830年に起きた7月革命「栄光の3日間」を描いた作品で、国旗を持つ女性は自由の象徴。
この絵は1999年に1ヶ月間だけ東京国立博物館に貸し出されたことがあったのですが、その際、日本からフランスに貸し出したのは、なんと日本のあの国宝!法隆寺の百済観音像だったそうです!!
(付け加えて、百済観音像がフランスに渡っていたことも驚きなんだけど!)
❿横の突き当たりの階段を降り、0階の地図の⓫にいく。
正面には最後の展示。
⓫ミケランジェロの「囚われの身」
ミケランジェロが教皇ユリウス2世の墓碑のために制作した彫刻で、「瀕死の奴隷」と「反抗する奴隷」の2体からなります。
人間の肉体と魂が束縛から逃れようとする姿が力強く表現され、内面的な苦悩と抵抗の象徴ともされています。ルネサンス後期の彫刻として、ミケランジェロの精神性が色濃く反映された作品です。
閉館間際の人が居ない時間帯なので、意外に一つ一つをゆっくりと観て周ることができました。また、ここには掲載しませんでしたが、このルートでの途中の展示などは、興味のあるものなどは立ち止まって見ることもできました!
が、最後のミケランジェロの「囚われの身」の後からは、係員が後ろで待っていて自分たちが通った後、次々と電気を消される…みたいな若干の追い出し感があったかな〜💧
私たちの他にもまだ数人が後ろにいたけど。
↓↓みんなが出口に向かって歩いている。私たちの後ろからスタッフの人たちが追っかけて来ているところ(笑)
ちなみにこの記事を書いている最中に見つけたんですけど、1時間半以下で周る人(short)と6時間以上かけて周る人(long)の人たちのルートや見る作品数はそこまで変わらないという「マサチューセッツ工科大学」の研究結果を発見!↓↓
Art Traffic at the Louvre by MIT SENSEable City Lab
なんだ、1時間って結構イイ線だったんじゃん(ドヤっ!)
それに、天下のGoogle先生も!↓↓
「この場所の通常の滞在時間は、長い場合で2時間程度です。」だって!!
では、コースをおさらいしましょう。
ルーブル1時間コース★順番おさらい
※本当はこの上にもう1階あるんですけど、旅行時は工事中だったため、今回は無視です。(2階にもフェルメールやルーベンスなどの、たくさんの傑作芸術作品があるので興味のある方は調べてみてくださいね)
ルーブル美術館の予約方法/ハイシーズンは要予約
ルーブル美術館は通常は予約がなくても入れますが、特に2025年6月19日〜8月31日のハイシーズンには、事前に日時指定のチケット購入が必須となっています 。
上記期間は、無料条件に当てはまる方(18歳未満やEEA在住25歳以下)も、無料枠での予約が必要となります!
予約方法をスクショ付きで解説!
①公式サイトのチケットページへ
ticket.louvre.fr からアクセスできます(英語)
一番下の緑の[ Book a ticket ] をタップ
↓以下はスクショです(公式ページのをタップだよ!)

②カレンダーで日付+時間帯を選択
カレンダーで日付を選択すると時間帯が表示されます。
予約枠がない場合、「sold out」と表示され、それ以上の予約はできません。
スマホだと、午前と午後が別々に表示されるので、午後の場合は[ Afternoon ]と書いてあるところをタップすると、午後の時間が表示されます。
日時を選択したら[ Next ]をタップ。

③チケット種別を選び、フルネームを入力。
(一度に6名まで予約可)
[ +1 ] を押すごとに名前を入力する。
いっぺんに無理やり[ +2 ]とかにするとフリーズするので注意!
First name(名)、Last name(姓)の順番で全員分必須。

④オーディオガイドの有無(6€)
オーディオガイドの数量を選択します。
日本語もあります★

⑤寄付と確認
確認画面では、寄付をするかどうか聞かれるので、したいと思ったら金額をタップ。
しなくても大丈夫です。

⑥アカウント登録
ここでは、、Last name(姓)、First name(名)の順番になっているので気を付ける。
(誕生日以外はすべて必須項目になっているので全部入力する)
一番下に出てくる[ Create an account ]をタップする。

↓↓
[ Create an account ]をタップすると、登録したアドレスに承認コードが送られてくるので、コードを入力して認証する。→ [ Verify my account ]

⑦内容を確認後、✅を入れて [ Pay ]に進む。

⑧クレジットカードで決済
(決済後は返金・変更不可)

なお、クレジットカードでエラーが出る場合は、ブラウザのキャッシュをクリア、別カードで試す、VPNを使うと良いという情報あり。
⑨チケットをダウンロード

ピラミッドの入口、またはメトロの駅直結の地下のカルーセル(Carrousel )のどちらでも入場可能です。(カルーセル入口の方が空いている)
どちらもセキュリティチェックがあります。
セキュリティを受けてから、チケット有りの列に並ぶ。
チケットは指定された時間から30分有効ですが、セキュリティチェックに時間がかかる場合もあるので、指定された時間よりも少し早めに行くようにしましょう。
入館に際しての注意点、持ち物など
セキュリティチェックは、金属探知機+手荷物検査で、わりと厳しめです。
セキュリティの列に時間がかかることもあります。
特に金属類に厳しいので、はさみ、スプレー缶などは持ち歩かないように!
お土産などで購入したキッチンウェアやスプレー缶なども要注意です。
■ 手荷物の大きさ制限、無料ロッカー有り◎
スーツケースやキャリーケースはNGです。
(55x35x20cmまでの手荷物のみOK)
カルーセル入口側に無料のロッカーがありますが、先着順で空いてないこともあります。
■ リュックサックはNG
背中に背負うタイプのリュックはNGです。(美術品を傷つける恐れがあるため)
■ ペットボトルや水筒はOK
ただし、蓋が閉まること。
また許可されたエリア内のみで飲むことができます。(展示品のエリアではNG)
マナーやルールを守って
弾丸ルーブルを楽しんでくださいね♡
★基本情報★
ルーブル美術館
Musée du Louvre
https://www.louvre.fr
開館時間
月・木・土・日 9:00-18:00
水・金 9:00-21:00(←おすすめ!)
休館日 火曜日
1月1日、5月1日、12月25日
入館料 22€
18歳未満は無料
EEA(欧州経済領域)在住の25歳以下は無料
毎月第1金曜18時以降は年齢、在住問わず無料
(ただし7月・8月は対象外)
7月14日バスティーユデーの18時以降は年齢、在住問わず無料
★オプショナルツアーを利用する方法★
効率的に周るには、オプショナルツアーもおすすめです。
入場料込みでガイド付きのツアーはコスパ最高です。
さらに、お値段は少し高いですが、日本語ガイド付きのプライベートツアーなんていうのもあります!
詳細は下記からどうぞ↓↓
このブログは3泊5日のパリ弾丸旅行記です。
元CAの目線から観光地、お買い物、美味しいお店なども紹介しています。
お得な情報なども載せてますので、ガイドブック兼、読み物として&ぜひパリの旅にお役立て頂ければ幸いです❤︎(^-^)
さて、ルーヴル美術館を1時間でたっぷり堪能したら、だいぶ遅くなってしまったけど、まだ食べてなかった夜ご飯に向かいます。
あっと!その前に、パリの夜を楽しむのに欠かせないアレです。
↓↓つづく〜〜