こんにちは!元CAのバンビです(^-^)
今日は〜ワシントンDC3泊5日弾丸旅行記〜より、ANA搭乗体験記です!
で、さっきこの記事を書くにあたって旅行の写真を見返してたら、私としたことが!(実はいつもだけど)機内で撮った写真が殆どないことに気づいて焦ってます。
ということで、せっかく元CAが書いているので、ここはCA目線での機内のアレコレを織り交ぜて、写真の少なさを誤魔化しながらレポートしたいと思います!!笑
ANAエコノミー搭乗体験記始まりますー!
今回、私たちが利用したのは、成田空港から直行でアメリカの首都「ワシントンDC」へ向かう、全日空(ANA)の2便です。
そもそも、なんで全日空をANAと言うかご存知ですか?
全日空は、英語でALL NIPPON AIRWAYS(オールニッポンエアウェイズ)なので、その頭文字をとってANAと言います。
ANAの読み方は、殆どの場合「アナ」ですが、穴みたいで変なので、私はなるべく「エーエヌエー」と呼ぶようにしてます。
ちなみに日本航空、JAL(ジャル)はJAPAN AIR LINESの頭文字ですね。
そんなこと知ってるよ!って人が殆どでしょうけど、お客様の中には区別が付いてない方も結構いらっしゃって「全日航」なんてフレーズもたまに耳にします。さすがにジャナとかアルとか言ってる人は聞いたことないけど。笑
やれ、他社はどうだ!0.1ポイント差で勝った、負けた、定時制ウンウンかんぬん、と、社内報やミーティングでもライバル視している国内大手2社ですが、ツアーなどでチケットを買っていると航空会社は「日系」とだけ指定されてる場合もあるので、お客様にとってはあんまり関係ないのかもですね。
ただ、今回のワシントンDCに関しては、JALは直行便を飛ばしてないので、ANAの独壇場です!ANAは、国際線を開始した当初よりワシントンDCへ就航していて、便名も1便、2便を割り当てています。
鋭い人は、ここで疑問が湧いて来るかと思います。そうです、私たちが出発に際して乗ったのはANAの2便、そして日本に帰って来る便は1便なんです。2便と1便、順番は逆じゃないの?と。
これは、西に向かう便は奇数、東に向かう便は偶数と決まっているからなのです。日本から西に向かうヨーロッパ便は奇数から始まっています。例えば、パリ(西)に向かう便は215便で、パリから日本に帰ってくる便は216便となります。
まあ、便名の話はこのくらいにして、いよいよ本題!エコノミークラス搭乗記です。
まずは搭乗口〜
エコノミークラスは、ファーストクラスやビジネスクラスの搭乗が終わった後、一番最後に搭乗です。私は並ぶのがあまり好きではないので、ゲート前の椅子でのんびりしてゲートに人がまばらになった頃にゆっくり搭乗します。
飛行機は指定席なのに、我先に乗ろうとする人の気持ちが余り理解できません。
それをお友達に言ったら、でも私みたいな人ばかりで皆がのんびりして搭乗口に誰も並ばなかったら、飛行機は出発できないよ!と言われました。
確かに!!!世の中、上手く出来ているんだなぁ〜と思った次第です(笑)
全員が機内に乗り込んで、飛行機のドアが閉まったら、いよいよ出発です!
↓↓
プッシュバック
全員が搭乗し、飛行機のドアが閉まると、ゆっくりと動き出します。
この動き出すことを「プッシュバック」と言います。なんで動き出すのにバックなのでしょう?
まず、飛行機がゲートにいる時って、こんな感じに前向きに停まってますよね。
↓↓
なので、飛行機は出発の時は、必ずバックで出発します。
しかし!なんと!
飛行機はバックが出来ないんです!!!
あんなに最新鋭の技術を駆使して大空を飛んでいるのに、地上で後ろに進むことができないのです(笑)
じゃあ、どうやって出発するの?って思いますけど、なんと!飛行機の前に停まっている小さな車で飛行機を押しているんです。押しながらバックするので「プッシュバック」と言います。そして、飛行機を押したり引いたりすることが出来る、この怪力のスーパーカーのことを「トーイングカー」と言います。
↓↓
いよいよ離陸!テイクオフ!!
誘導路までプッシュバックされた飛行機は、トーイングカーと「さよなら」をして自力走行にうつり、ゆっくりと滑走路に向かいます。
滑走路の手前で一旦止まり、離陸体制に入ると一気にエンジンをふかしてゴーっと音を立てて走り出します!
ぐんぐんスピードを上げて、やがてフワ〜んと宙に浮かび上がるのです。いくつになっても何百回乗っても、本当に私、この瞬間が大好きです♡♡
↑こちら、iPhoneのビデオからのスクショなので、画像悪くてすみません(>_<)
お飲物サービス
離陸後、20分くらいして水平飛行に入ると早速お飲物サービスのスタートです。
私はビールとANAオリジナルのかぼすジュースを注文。
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ビールは、エビス、朝日、キリン、プレモルなどあるのですが、 私たちはエコノミークラスの中でも一番後ろの席だったので、サービスは一番最後。カートにはサッポロビールしか残ってなくて、銘柄も聞かれずに自動的にサッポロでした。別に美味しいから良いけど(^-^)
早く飲み物やお食事のサービスが受けたい人は、なるべく前の方に陣取りましょう。前の方は早く降りられるメリットもあります。
後方に座るメリットとしては、空席がある便では、結構空いてる場合があります。やはり皆なぜか前の方に座りたがるんですよね。
この時も前の方はびっしりだったけど、後ろはチラホラ空席がありました。
またトイレも近いので、空いている時にサッと行けるし、ギャレー(キッチン)も近いので、飲み物も必要な時にすぐに取りに行けます。
ただ、トイレやギャレーが近いと人の往来も多いので、落ち着かないというマイナス面もあります。
お食事サービス
お飲み物サービスが終わると、今度はお食事サービスです。
本日のお食事は…
↑メニューカードが配られます。
私たちは3人だったので、
「A1つとB2つ下さい」
すると途端にCAの顔が曇って、いや、一応は笑顔ですけど、目が笑ってない。たいへん!!って顔してる。
このシチュエーション、私も幾度となく経験しているので、気持ちは痛いほど分かります。
CAの仕事の中で無理難題なクレーマーの次ぐらいに難しい局面。
後方に座るマイナス面として、好きなお食事が食べられない場合があります。
国際線は大体、上記のように2種類のメインディッシュが用意されていますが、数に限りがあるので人気の方は先になくなっちゃう時があるんです。
CAは、メニューの案内やおすすめの仕方を工夫しますが、人が食べたいもんなんて気分なので、なかなか思う通りには行かない。うまーく最後のお客様までご要望に応じられるようにするのは、至難の業なのです。
今回はもちろんCAさんの表情を察して「もし足りてないなら、どっちでも良いですよ(^-^)」と言いました。
すると、CAさんはホッとした顔をして「少しだけお待ちいただけますか?」と言って、3分ぐらい待たされたけど、どっかからBのお食事を持ってきてくれて、無事に3人とも食べたいものが食べられました!
けどこれ、たまに希望のお食事が食べられなくて、残念ながら物凄い大クレームになっちゃう時があるんです…もう何をしても、チーフが行っても話も聞いてくれなくて、国際線で長いのに12時間ずっと怒り続けている人とかもごく稀に居て。絶対に、その人自身もお腹空いているハズなのに一旦怒ってしまうと引っ込みがつかなくなってしまうのかな。って思います。
なので、怒りっぽい人とか、どっちが食べたいか決まっていて、それ以外は絶対に食べたくないって言う人は前の方に座るか、ぜひ乗ってすぐにCAに申し出てください!また、どうしても食べられないものやアレルギーがある方は、特別なお食事もご用意できますので、出発の3日前くらいまでに航空会社に連絡しましょう。
話は本題にもどって、今日のお食事の紹介です(^-^)
Aのお食事
徳島県フィッシュカツと蓮根カレー
ANAの機内食総選挙で選ばれた徳島県のご当地カレーです♪♪
私はこちらを頂きました。フィッシュカツの衣は、わりとサクサクしていてお魚とカレーの組み合わせも美味しかったです!
Bのお食事
ビーフシチュー&とろとろ玉子のオムライス
お食事はメインのおかずが違うだけで、周りの副菜やサラダやチーズなどは同じです。Aはご飯が入っているので、パンが付いてくるのはBだけです。
このパンは、たまに余っていることもあるので、もっと食べたい人やご飯でもパンが食べたい人は、CAさんに聞いてみてください。
デザートはハーゲンダッツ♡
私たちは一番後ろなので、まだ全然食べ終わってないうちにデザートが配られました(笑)これも後方に座る人の宿命〜
ワインと食後のフルーツ&チーズ
ANAエコノミークラスのワインは、世界的に有名なソムリエ、オリヴィエ・プーシエ氏が監修した、フランス・ラングドックのワインをフルボトルから注いで提供しています。ボトルを見せてもらいました↓↓
白ワイン
TOUR ELLE DE THOLOMIES
私は飛行機に乗ると大体、食後にワインを飲みながら、だらだらチーズやフルーツを食べて映画を見て過ごします。
それで、今回はブドウを勝手に持ち込んでプチプチ食べながらワインを堪能していました。
↓↓
これを発見したCAさん「え?そんなものエコノミークラスで提供してたっけ?」という感じで、二度見されたので「家から持ってきました〜」って申告したら、おしぼり3つと更にワインのお代わりを持ってきてくれてました!良いサービス(^-^)
ちなみに、ファーストクラスやビジネスクラスでは、フルーツ、チーズ、ナッツなども提供しているので、フルーツやチーズをお供にお酒をゆっくり飲みながら映画を楽しんでいる方はたくさん居ます!
私はビジネスクラスには乗れないので、雰囲気だけ(笑)
なお、フルーツやチーズは、機内に持ち込むのはOKですが、それを持ったまま入国はできないので、機内で食べ切るか、食べられなかった分は廃棄することになります。
※アメリカは、フルーツの持込に関して厳しいので、間違えてカバンの中に入れて持ち込むと密輸とみなされて罰金や別室行きになる場合もあるので気をつけてくださいね!
機内映画は「グリーンブック」
私が今回見た映画は「グリーンブック」という映画。
時代は1960年代。まだアメリカでは黒人差別があからさまに行われていて「グリーンブック」とは黒人のための旅行ガイドのこと。(黒人が入れる店と白人のお店は完全に分かれていた)
映画は、黒人の天才ジャズピアニスト、シャーリーと、彼に雇われて、コンサートツアーの運転手をすることになったイタリア系のトニーとの8週間にわたる車での旅の物語。
この映画における人種差別の描写については、もともと繊細な問題でもあり、賛否両論あるようですが、人種の違いと言うよりも、このふたりの性格が余りにも違うところが物語の大きな軸になっていて、お互いを少しずつ理解しあって行く人間ドラマとして、見応えがありました。
今回は、3人でこれ!と決めて見たんだけど、理由はやはりワシントンDCに行くからにはアメリカの歴史のことも少し勉強した方が良いよね(^-^)ということで、これにしました。
この映画を見たからと言って、アメリカの歴史ちょー良くわかった!という感じではなかったですが、人種問題については色々と考えさせられました。そういう意味でも見て良かったと思う映画です。
ワシントンDCには、キング牧師の銅像もあるし、国会議事堂やUストリートなどでは、実際にアフリカ系アメリカ人の歩んできた歴史を見ることもできます。
また、DCは、居住者は白人よりも黒人の方が多く、比率としては全米でもっとも高いとするデータもあるそうです。(Demographics of Washington, D.C. - Wikipedia)
ちなみに、元CAおすすめの機内映画と、おすすめしない機内映画のリストはこちらからどうぞ♡(きちんと、おすすめしない理由も書いてます!)
↓↓
セルフサービスのスナックコーナー
お食事が終わって、映画も1つくらい見終わって皆が寝静まる頃〜
機内のキッチン(ギャレー)では「セルフサービススナック」が設けられて、お菓子や飲み物などをお客様がご自由にお楽しみいただけるような空間になってます。
↓↓行きは爆睡して写真を撮ってなかったので、ご参考までに帰りの便の。
これ以外にも温かい飲み物はCAに言えばもらえるし、お酒も貰えます!
ただし、機内は気圧が低く酔いやすいので気をつけてくださいね。
無料だからって、たくさん飲んでしまいアメリカ到着時に泥酔だと入国できない場合もありますよ。
追記:
写真を整理していたら、1食目と2食目のお食事の間に配られるパンの写真が出てきました。こちら↓↓
何のパンだったか忘れてしまったけど、この時は、しょっぱい系のおかずパン(ツナ、ブロッコリー、チーズとか)甘い系の時もあります。
起きている人だけに配っているので、寝ていると飛ばされる場合がありますが、大体大量に余っているので申し出れば貰えるし、スナックコーナーに置いてあることもあります。
エコノミー機内で快適に寝る方法〜
エコノミークラスで長時間飛行機に乗ることの最大の難点は「睡眠」ではないでしょうか?
時差もある中で、到着してからすぐに現地で行動するためには、飛行機では出来るだけ質の良い睡眠を取りたいものです。
私の場合は、いつもギリギリに旅行の準備をするので、前日は寝ないでパッキッングしていることが多く、飛行機では映画一本とワイン数杯で大体爆睡できます(^-^)
狭いエコノミーで快適に過ごすためのアイテムとして、ネックピローとオットマンは欠かせません。
オットマンとは、コレです↓↓
これがあるだけで、足の疲れ具合が全然違います。
Amazon-エアオットマン/フットレスト
※座席や航空会社によって使えない場合があります。詳しくはこちらの記事の中で解説していますので、購入前にご覧ください!
→元CAがこっそり教える!長時間フライトのエコノミー機内でも快適に過ごす方法
ネックピローはフード付きのものがおすすめ!
失敗してしまう人が多いネックピローを装着するタイミングですが、寝る前ではなく映画を見る前です!!
せっかく持ってるのに映画の途中で寝落ちしちゃって、通路にネックピローが落ちていたり、首が90度くらいら横に曲がっていて、起きたら寝違えて首痛いだろうな…と言う方、結構見かけます。
いつ寝落ちしても心地よく寝られるように、ぜひ映画の前には万全の体制を整えましょう(^-^)
少しでもリラックスして快適に過ごすための私なりの工夫は下記にまとめてますので、ぜひご参考になさってください!
↓↓
元CAがこっそり教える!長時間フライトのエコノミー機内でも快適に過ごす方法
お食事2食目
DC到着2~3時間前、いい感じに外も明るくなって来ました。太陽の光で目覚めるのは、時差調整にとても有効です。
2食目のお食事は到着の2時間ぐらい前に配られます。アメリカは朝なので、朝食が出てきます。
2食目は下の2種類。
2食目は、眠くてキャンセルしたり、到着後すぐにお食事なので要らないという方もいらっしゃるので、チョイスは1食目よりも遥かに楽です。
また、1食目に残念ながら、ご希望に応えられなかったお客様には初めにお伺いして提供します。そんな時は、後方から前方に向かってサービスする場合もあります。
2食目A
紅鮭の彩ご飯
2食目B
パンケーキ&ポーチドエッグ
私はこちらにしましたが、毎回すごいなって思うのがポーチドエッグです。12時間以上前に作られて機内に搭載されている卵が、温めても半熟なのです!中からとろ〜っと黄身が出てきて美味しそうでしょ?
↓↓
朝ごはんも食べ終わったら、もうそろそろ着陸準備です。
ここから後の時間帯がトイレがもっとも混み合う時間ですので、なるべく2食目のお食事のすぐ後(まだ食器を回収しにくる前)、もしくは混雑が一段落してから行くのも手です。
入国書類
アメリカの入国にはESTA(エスタ)もしくはビザが必要です。
エスタはアメリカ入国の72時間前までに申請しないと入国できない場合がありますので、お気をつけ下さいね。
エスタの申請方法についてはこちら↓↓で説明していますので、ご参考になさってください♪
エスタやビザの他に、以前は「税関申告書」の記入が必要でしたが、アメリカは入国審査場の機械化が進んでいて、現在はほとんどの空港で機械での税関申告を行っていて「税関申告書」の記入は不要のところが多くなっています。
私たちがDCへ行った、2019年4月時点では、ワシントンDCでは「税関申告書」の記入は不要でした。(ただし、また記入が必要になったりする場合もあり、その時は機内で配られると思います。)
着陸準備〜着陸
2食目のお食事が終わると、機内は着陸の準備に入ります。この時間帯は、CAにとっては一番忙しい時間帯になります。
まず、お客様が召し上がった機内食の食器を全部お下げして、ギャレー内をどんどん片付けていきます。また読み終わった雑誌、その他のゴミを回収したり、お客様の手荷物をまた上の棚に戻したり。機内販売の追加のリクエストにお応えしたり。(ビジネスクラスやファーストクラスは片付けるアイテムも多く更に仕事が多くなります)
そして、
着陸に備えてCAにとって一番大切な仕事!
「ミール」を素早く交代で頂きます。「ミール」とはmeal、お食事のこと。着陸時の緊急事態に備えて、きちんとお食事をとって体力を蓄えておくこともCAの大切な仕事なのです!この忙しい時間帯に、決してサボっている訳ではないのでご理解くださいね(^-^)
(そうは言っても、忙し過ぎて食事できない時も結構ある)
そうこうしているうちに、飛行機は徐々に高度を下げて着陸態勢に入っていきます。
いよいよ、ワシントンDCの玄関口「ダレス空港」に着陸です!
以上、本日はCAの経験からのエピソードもだいぶ織り交ぜて、
ANAエコノミー搭乗記
をおおくりしました〜!
お楽しみ頂けましたでしょうか?
次回から、またワシントンDCの旅行記を少しずつ更新していきますので、乞うご期待くださいませ♡
詳しくはこちら↓↓をご覧くださいませ。
ワシントンDC-3泊5日★弾丸旅行記〜
時間がなくても行ける!モデルプラン&全スケジュール公開