元CAバンビのずぼら日記

元国際線乗務員の情報発信ブログ。海外、旅行、料理、ワイン、美容のお話など。

2023年ハワイ最新情報3泊5日で楽しむワイキキモデルプラン
長時間フライトの狭い機内でも快適に過ごす6つの方法
パッキングのコツと全て機内持込で済ませる裏ワザ
CAは出会いが少ない!?機内でCAに良く思われたい男性は必見!

※当ブログは広告やプロモーションを掲載しています。

デッドヘッドとは?まるで暗号!CAが専門用語を分かりやすく解説!あなたはいくつ分かる?-ラバ、ホリ、イノップ…

皆様、こんにちは!元CAのバンビです♪♪
各業界には他の人には全く意味不明な専門用語ってありますよね。今日は、そんな中からCAが普段から使っている専門用語を紹介します!

 

CA専門用語の紹介
 

CAの専門用語 あなたはいくつ知っている?

まずは、ある日のCAのロッカー室の会話から。
先輩のA子と新人B美がフライトの準備をしながら話しています。

A子先輩「ねぇねぇB美ちゃん、今日のショーアップ、何時だっけ??」

新人B美「オンジアワーだったと思います。A子先輩、ツーホリは何されてたんですか?」

A子先輩「それがラッキーなことにスケチェンクアラからのキビンデッドヘッドになったのに、途中で具合が悪くなってしまってラバにこもりきり。ツーエイチはずっとイノップで寝てたわー」

新人B美「え〜!それは大変でしたね。大丈夫ですかー?」

 

 

これの意味が全部分かるあなたは!





もうCAです!(笑)

 

まあ専門用語が分からなくても「先輩は具合が悪くなってしまい寝てた」ということぐらいは分かるかなと思いますが…その背景には様々な事情があったのです。

 

では順番に説明していきますね♪♪

※※なお、CAが使う専門用語は英語を元にしているものが多いですが、CA用語としての使い方ですので元の英語の意味とは若干違う場合があります!受験勉強中の良い子のみんなは、専門用語を鵜呑みにしないでね (^-^)

 

 

 

ショーアップ

ショーアップとは、英語で書くと「SHOW UP」で「現れる、姿を見せる」などの意味があります。「姿を見せる」つまり「出社する」こと。

「出社する」と言っても、業務開始の時刻を「ショーアップタイム」と言い、業務を開始する時刻なので、大体1〜2時間前には会社に到着し、ロッカーで着替えや髪型を整え、フライト準備をしてショーアップタイムに備えています。

会話でA子の言う「ショーアップ」は、「ショーアップタイム(=業務開始時刻)」の略で使っています。

 

オンジアワー

 

オンジアワーとは、英語の「on the hour」、意味は「正時」のことで丁度00分のことを言います。(何時は関係なく、長針が12の位置にある状態)

「次のミールサービスはオンジアワーから始めましょう」などと使います。
フライト中は時間がどんどん過ぎていくので分単位で会話をすることも少なくありません。直近の8:00は「8時」と言うより「00分ちょうど」という意味合いの「オンジアワー」を使うことの方が多いです。

 

CA専門用語の紹介

 

ホリ、エイチ

ホリとエイチは同じ意味で英語で書くと「H」となります(←そのまま)
いわゆる「お休み」休日のことです。「H」はHoliday(ホリデイ)の略。

2日続けてのお休みを「ツーホリ」「ツーエイチ」、3日続けてのお休みを「スリーエイチ」などと表現します。

スケチェン

CAはこれが大嫌いです。スケチェンは、スケジュールチェンジの略で、予定変更です。
一応1ケ月間のフライトのスケジュールは決まっているのですが、中には出社待機や自宅待機などのスタンバイ業務があり、休んだ人の代わりに呼ばれたり、天候のせいで欠航になった便の代替えの便に呼ばれたり…
1ケ月間の中でもドンドンとスケジュールが変わっていってしまうのです。
だから皆、スケチェンは基本的には嫌いです。

ただ、ここではA子先輩は「ラッキー」と言っています。
続きを見てみましょう♪

 

クアラ 

「クアラ」は、まあご存知の方も多いでしょうが、場所の名前。
マレーシアのクアラルンプールのことです。長いので略しているだけ。

色々なところに行くので、長い名前の場所は略していうことが多いです。また各空港には3レター(スリーレターと読む)と言って、略称が付けられているのですが、そちらで呼ぶこともあります。シンガポールの3レターは「SIN」なので「シン」とだけ呼ぶことが多いです。

 

キビン

「キビン」は、実は日本語です。漢字では「帰便」と書きます。読んで字のごとく帰りの便のことをキビンと言います。簡単ですね^-^

CA専門用語の紹介

 

 

デッドヘッド 

CA訓練の初日、第一線で活躍している先輩がいらして、CAの仕事内容や生活などの講話をしてくれました。
その方が繰り返しおっしゃっていた「デッドヘッド」という変なワード。
はて?
デッド(=死んでいる?)
ヘッド(=頭?)
話を聞きながらもそっちが気になってしまったことは昨日のことのように覚えています。(笑)

「デッドヘッド」は航空業界では普通に使う言葉で、文字通り「DEAD HEAD(=死んだ頭)」という意味なんです!!
死んだと言っても実際に死んでいる訳ではなくて(←当たり前だけど)数に入れない、頭数に入ってないということ。

CAやパイロットは、ベースにしている成田や羽田から出発するだけじゃなくて、例えば、羽田から→大阪に飛んでから「大阪→ハワイ」の区間を乗務することもあります。「羽田→大阪」間は、お客様と一緒に座席に座って移動をするのです。

この移動の時は、働いている訳ではないので乗務員としての頭数に入っていない=つまり、DEAD HEADデッドヘッドとなる訳です。


DEAD HEAD = 普通に客席に乗って移動。

CA専門用語の紹介

A子先輩は、普段は嫌いなスケジュール変更なんだけど、クアラルンプールからの帰り便がデッドヘッド(=移動のみ)になったので「ラッキー!」と言っていたのです。

ただ、A子先輩のラッキーは続かなかったようです。

 

ラバ

この用語は、CAの専門用語として結構知られているのでご存知の方も多いかも知れません。「ラバ」とは、英語の「ラバトリー(=Lavatory)」の略。つまり、トイレのことです。トイレのかしこまった言い方(←?たぶん)で、飛行機のトイレのことは「ラバトリー」、CAは「ラバ」と略して呼びます。

CAと飲み会をする機会があったら、耳を澄まして聞いていてください。途中で退席する時は「ちょっとラバに…」と言ったりします。(ここだけの話:ラバに集まって、作戦会議をしていることも良くある!)

A子先輩は、具合が悪くなってラバにこもりきりだったと言います。
お腹でも壊したのでしょうか?(^-^;)
東南アジアでは、生ものは食べない方が賢明ですね。

 

 

 

イノップ

最後に解説するのはイノップ!
イソップ物語みたいだけど、イソップ物語とは無関係です。更にスクールウォーズのイソップとも無関係です!!(←わかる人?)

機械などが作動しないという意味の「inoperative(=インオペレイティヴ)」の略です。これは世界的に決められている(と思う)飛行機の用語で、INOP=イノップと略します。

機内では、何かが壊れた時や作動しないなどの不具合があった時に「INOP」を使います。例えば、座席の不具合に関して「23BのリクライニングがINOP(イノップ)です」というような感じで報告します。

で、これが転じて、具合が悪くて、何もできないことを=INOP(イノップ)と言ったりします。お酒を飲み過ぎて、もう何もできない時もINOPです!
機長が前の日に飲み過ぎてINOPになってしまうニュースをたまに見ますが、あれは絶対にダメですね!
私が働いていた時には、そんなことは一度もありませんでした!(と思う…、思いたい!!!)

INOP↓↓

CA専門用語の紹介

 

では、改めてA子先輩と新人B美のロッカー室での会話を見てみましょう♪♪
↓↓

A子先輩「ねぇねぇB美ちゃん、今日のショーアップ、何時だっけ??」

新人B美「オンジアワーだったと思います。A子先輩、ツーホリは何されてたんですか?」

A子先輩「それがラッキーなことにスケチェンでクアラからのキビンがデッドヘッドになったのに、途中で具合が悪くなってしまってラバにこもりきり。ツーエイチはずっとイノップで寝てたわー」

新人B美「え〜!それは大変でしたね。大丈夫ですかー?」 

これであなたも今日からCAですね(^-^)

 

 

 

CAのお仕事のお仕事についての色々は、こちらからご覧いただけます。

【閲覧注意!】
私は、真面目に働いていましたが、皆様が抱くCAのイメージからは程遠い場合がありますので、夢を追い求めるタイプの方はご覧にならないでね(^-^)汗

 

機内でお客様の取り合い!その意外な結末とは?

 

機内で「名刺ください」

 

CAは出会いが少ない!?元CAが機内で出会った「違いがわかる男」たち